興隆極める携帯通信企業各社だが,さて,落とし穴はないだろうか。IPを積極的に取り入れているが,逆に,IPに食われる日は,来ないのか。
携帯電話大手のノキア社とストリーミングソフト大手のリアルネットワーク社は28日,次世代携帯電話上で動作するリアルプレイヤーを開発することで提携した。ノキア製品向けのリアルプレイヤーが市場に出るのは2001年頃の予定。
怒濤のごとき携帯電話の進化は,ストリーミングソフトのリアルプレイヤーに目を向けた。それはちょっと早すぎるという話もあるが(CNET Japanの記事),そう遠くない将来,携帯電話を片手に,街角で,ライブ映像を見たり,好きな曲を選択してストリーミングで聴き続けているような光景は,あり,かもしれない。
携帯電話は,IP端末として生きる道を作っている。テキスト情報も動画も音声も,すべてがIPで電話にやってくる。そして,電話音声も同様にIPによってやりとりされるだろう。すべてを内包できるIPは,豊潤さを電話機にもたらし,そして電話機を駆逐していく。そして,無線IPネットワークがととのいさえすれば,電話局もいらなくなる。IP接続ができれば,電話を掛け合うことでできるんだから。秋葉原で買ってきた部品で作ったIP端末が電話としても機能する。で,NTTドコモのような有頂天な企業も,そこでデッド・エンド,なんだね。
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